とあるラノベ編集の備忘録

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※2022/01/24更新

ご訪問ありがとうございます。

現役ライトノベル編集者・nobolithのサイト「とあるラノベ編集の備忘録」へようこそ。

ここは、ライトノベル作家になりたい方の役に立つ情報を、ライトノベル編集者目線で書いていくブログです。

筆者はライトノベル編集者ですので、ライトノベルの書き方やライトノベル作家のなり方などを記事のメインテーマにしようと思います。

ライトノベルを書いてみたいけどなにから始めたらいいか分からない。そんな方のお役にすこしでも立てればうれしいです。

 

小説は誰にでも書ける。でもライトノベルは難しい。

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小説は誰でも書けるって?

よく、小説は誰にでも書ける、という話を耳にします。

文字を読めること、書けること。それだけできれば小説はどんな人にも書ける、と。それはたしかにそうかもしれません。小説にはつきつめると決まりごとはなく、いかなる文章の羅列であってもそれを筆者が「小説だ」と認めるかぎり、まちがいなく小説になります。主語と述語がどうだとか、洗練されていなければ小説ではないとか、そういうことはささいなことです。小説を小説たらしめるものは、筆者の主観です。

 

だけどライトノベルはそうはいかない

では、ライトノベルはどうでしょうか?

ライトノベルは、実は誰にでも書けるわけではありません。由緒ある文学賞には通用しそうにないけど、ライトノベルだったら俺でも書けそうだ。これは誤解です。

誰でも書けるように見えるけど、実際にはそんなことはないのです。もちろん中には、簡単そうだから書いてみたら実際にデビューできた、という人もいるでしょう。それは、その人が運良くライトノベルを書ける側の人だったということ。信じられないかもしれませんが、書いたものをちゃんとライトノベルにできるのは、意外にも難しいことなのです。

 

どうしてライトノベルは難しいのか?

ライトノベルには、さまざまなお約束ごとがあります。

若い読者にむけて、漫画やアニメに負けない楽しさを提供するために、やっていいこととわるいことが色々あります。

それを意識しながら自分の書きたいものを自由にのびのび書くというのは存外むずかしいものです。

ライトノベルを書くには、しっかりした指針と、覚悟が必要です。

このサイトでは、ライトノベルを書きたい人がライトノベルではない何かを書いてしまうのをふせぐお手伝いをします。

 

 

ライトノベル編集者になる方法を知りたい方へ。

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現役編集者だから伝えられること

このサイトで扱うもうひとつのテーマは、編集者の仕事についてです。

編集者になる方法、編集者のなり方について、分かる範囲で書いていきます。

それから、編集者が編集者らしくあるためにしている勉強や仕事術なども書いていきたいです。

 

たとえば、小説のごく基礎的な作法について書きます。

小説表記には一定のルールがあり、それを知ることでより読みやすいお話が書けるようになります。

 

それから、実際に身近で見てきた編集者のなり方なども書いていきます。

クリエイティブ系の就職・転職を考えている方に、有用な記事になるかもしれません。

 

編集者のなり方は、編集者も知りたい

ライトノベル編集者のなり方は一つではありません。

ライトノベル編集者と一口にいっても千差万別です。

仕事のうまい編集者もいれば、そうでない編集者もいます。

人格と仕事の成果がちっとも一致していないタイプもいますし、どこからみても隙がないようなパーフェクト超人みたいな編集者もいます。

 

最近では、kidleでのセルフ出版が普及しつつあり、作家自身が本の編集をし、プロデュースまで手がける事例も現れてきました。

編集者の存在意義や、編集者の役割を見つめ直す時代が来ています。

 

 

だから、現役の編集者である私自身も、より良い編集者になる方法をいつも探しています。

どうすれば編集者としてより良い働き方ができるのか? 自問自答をくりかえす毎日です。

浮かびあがった思考の泡沫を、このサイトに書くこともあるかもしれません。

 

松岡正剛さんはかつて言いました。

人間はみな編集者である、と。人生は編集の連続。誰しもが自分を編集しながら生きている。

 

ひるがえって、職業編集者もただの人であり、これを読んでいる方もおなじ編集者です。

おなじ目線で謙虚に書いていきます。当サイトをどうぞよろしくお願いします。