ライトノベルを書きたい人に編集者が本気でおすすめする本7冊

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小説を書きたい。ライトノベルを書いてみたい。

そうした気持ちをもって当サイトを訪れた方にむけて、ぜひ読んでほしい本を紹介します。

どれもライトノベル編集者が自信をもっておすすめするものばかりです。

私もおりにふれて何度も読み返す本や、最新の参考書の中から、特にお気に入りの7冊をどうぞ。

1.

001

ベストセラー・ライトノベルのしくみ

2008年以降に発売し、業界を席巻した超人気シリーズに焦点をあてて分析した評論書。

分析対象はそうそうたるラインナップ。「生徒会の一存」「バカとテストと召喚獣」「とらドラ!」「ゼロの使い魔」「とある魔術の禁書目録」「攻殻のレギオス」「涼宮ハルヒの憂鬱」などなど。

良書です。売り上げの多さを共通点にして、小説を通して人気をいかに獲得するかという俗っぽいことに大真面目に踏み込んでいきます。思いつくかぎり、類書はありません。この本に書いてあることは、この本にしかない。ライトノベルが好きで、ライトノベルに誇りをもって携わりたいと願う人には一度読んでみてほしい本です。

2.

002

売れる作家の全技術

ライトノベルにかぎらず、広義のエンターテイメント小説を書こうとするならぜひ手元においておきたい指南書です。

かぎりなくプロに近いアマチュアが、現役最高の作家から売れる小説の書き方をレクチャーされる。まるでその場にいるかのような臨場感をおぼえます。

もうすこし詳しく言うと、エンタメ小説業界のトップランナー・大沢在昌が12人の生徒を集めて、つつみかくさず「売れる小説」の書き方を教える講義があり、それを書籍にまとめた、という内容です。集められた12人はいずれも厳選された人たちで、本当にプロ作家になりたい、と強く願う者という条件をクリアしています。だからすごく真剣で、熱意が伝わってくる。そしてそれほどまでの強者でも、プロ作家から指摘をうけるまで、ミスを見落としていますし、文章作法上のエラーなどが残っているんです。

ということは、初心者が読めばあれもこれもなるほど!と思わされることがごろごろ書いてある、そんな本です。

すこしでも小説の書き方を勉強したことがある方なら一度はみたことがあるかもしれませんが、「小説の視点」という概念もこれを読めばよく理解できるはず。おすすめです。

3.

003

欲情の文法

萌えをコンテンツの核とするライトノベルにおいて、「エロ」は切っても切れない関係にあります。

この本は官能小説界の巨匠が、小説でエロを表現する際にこころがけるべきことを惜しげもなく披露する生々しい内容です。自在な情動のコツをつかめば、もうライトノベルは書けたも同然。

ちなみにただためになる本というだけでなく、単純に読み物としても面白い本です。著者と奥様のなれそめの話とか、面白くて感心します。童貞マインドを尊重し、弱者が強者をたいらげるカタルシスへの賛美も、ライトノベルの分野と近いものがありますね。読者を文字だけでいかにエッチに興奮させるか、気持ちよくさせるか。そんなむずかしい課題に挑戦してみたくなったら、この本を読んでください。

4.

004

サルまん(上・下巻)

正式名称は「サルでも描けるまんが教室」です。その名のとおり、これを読めばサルでもまんがが描けるようになります。嘘です。でも本当にそんな気がします。

内容はほとんどジョークみたいな漫画ハウツー。漫画家・相原(相原コージ)と、指南役・竹熊(竹熊健太郎)が漫画で一山当てるという野望のため、すさまじい熱量でもってまんが道を突き進むという話です。ところがこのジョークみたいな漫画制作メソッドは、じつはちっともジョークではなく、まぎれもないガチ。ジョークのふりをした、本当にためになる理論やアイデアがこれでもかと凝縮されています。この発言もジョークみたいですが、私はこれを読んだことがない編集者とはいっしょにお酒を飲む気がしません(真顔)。

ところで当然の疑問ですが、なぜ小説の書き方を知りたいのに漫画教室の漫画なのだ?と。漫画とライトノベルが近しい分野であることもそうですが、まじめにこの「サルまん」はエンタメコンテンツの百科事典みたいな役割をもっていて、ライトノベル作家志望の方にも役に立つと思うから紹介しました。21世紀になった今でもまったく色あせない、極厚のクリエイターバイブルです。

5.

005

アイデアのヒント

創作の極意が書いてある、答えの一冊。

結論から言うと「アイデアというのは既存の知識の組み合わせに過ぎない」という主張をくりかえしている内容です。そして読者に「そうか、それなら自分にも新しいアイデアが作れそうだ」と思わせてくれる本です。クリエイティビティ豊かなアイデアは、天才だけにあたえられた特権などではない、ということ。ライトノベルを書くのにいきづまった時にさらっと読んで、書き続ける自信を取り戻すためにこの本は役に立つでしょう。

6.

006+

データの見えざる手

人間の行動は、方程式で表現できる。

これ、ものすごくものすごく面白い本です。ウェアラブルセンサーを用いて取得したヒューマンビッグデータをもとに、常識だと思っていたことにカウンターを食らわせる、最新科学のおどろきがつまった内容なのです。ちなみに「U分布」と呼ばれる統計グラフが本書の肝。たとえば、人類が一日のあいだにキーボードで入力できる文字数には上限があって、その壁を超えることは科学的に不可能である、とかなんとか。え、小説の最大生産量は地球単位でキャパシティがある!?というトンデモな説も導ける。まじか。(だいぶ意訳)。すぐには信じられないことがいっぱい書いてあるのですが、データが言うならそうなのか、と納得しちゃうのは私が単純なせい?

ともあれ、ライトノベルには新奇性が常に求められています。あたりまえだと認識していたものを、まるっと覆すようなことが書いてあると面白さがアップするのです。事実であるかどうかは重要ではありません。あたかも本当であるかのように、読者に思わせることができれば十分なのです。まだ多くの人には知られていない科学の新情報を、説得力たっぷりに書く力を養いたいならビッグデータ関連のこういう本はうってつけといえます。

7.

007

最新・差別語不快語

そして、こちら。差別表現・人権問題の解説書です。

言葉を生業にしようとする以上、自分がつむぐ言葉が人を傷つけるおそれがないか、考える必要があります。

もちろんそれはライトノベルにもあてはまります。若い読者むけだからこそ、備えておきたい知識です。

特に、面白さを優先するあまり、少数の人にとって読むに堪えないつらさを振りまくことだけはないようにしたいものです。

もし本気で作家をこころざすなら、一冊でいいので本棚に入れておきましょう。

類書は多数ありますが、いくつか見比べていちばん気に入ったものを選べばOKです。

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