作家になりたい!そう思ったら、まずなにから始めたらいいでしょうか。意外とそんなはじめの一歩につまづいて、せっかくのやる気がしぼんでしまう……なんてことも。でも、ご安心ください。ゼロから小説を書き始めるにあたって、なにをすればいいのか具体的に説明します。それは、好きなライトノベルを3冊選ぶことです。
いきなり書き始められない!
作家になりたければ、小説を書けばいい。 そんな当たり前のことは言われなくても分かっているけど、いざ書き始めようとするとなにから手をつければいいか迷ってしまうものです。そんな、「いきなりは書き始められない!」という慎重な小説初心者の方にむけて、おすすめの方法をご紹介します。
「読むこと」です。
書けないなら、まず読むことから始めましょう。ライトノベルを知るには、ライトノベルを読むがいちばんです。
なにを読めばいいか
書く前に読もう、と言われてもどれを読めばいいか迷うかもしれません。
男性向けライトノベルレーベルだけにしぼっても毎月100~130点ほどの新刊が発売されるライトノベル大乱立時代において、小説執筆のスタートアップにふさわしいものを選ぼうと思ってもよく分からなくなるのは当然のことです。新旧あわせて世の中にあふれるほど存在するライトノベルのなかから、どれを、何冊くらい読めばいいのかなんて分かりませんよね。そこで、無理やりにでも指針を設けてしまいましょう。すなわち、ある条件にそって3冊を選びぬくのです。
小説初心者が手にとるべき最初の3冊
無数にあるライトノベルの中から、小説初心者が最初に選ぶべき3冊はこのような条件にもとづいて探してください。
- 10巻以上続いている人気シリーズの第1巻
- 直近3ヶ月以内に重版がかかった(品切れが起きた)新シリーズの第1巻
- 自分の直感で決めた自由な1冊
この3つの条件を別々に満たす、最強の3冊を選びぬきましょう。もちろん、すでに読んだものの中から選ぶのも大いにありです。
今日までの読書量が多い人ほど、3冊に絞りきれなくて悩むかもしれません。あれもいい、これもよかった、それだって捨てがたい。それでも涙を飲んで3冊にしぼりこむことを強くおすすめします。この3冊は、これからの作家人生を方針付ける大切な3冊です。多くても少なくてもいけません。まずはとにかく3冊です。どうしても決めあぐねてしまうという方は、たとえばこんなライトノベルはどうでしょうか?
10巻以上続いている人気シリーズの第1巻から選ぶ
10巻以上も続いているのは、人気シリーズの証です。たくさんの読者に支持されてこそ、シリーズは巻数を重ねることができます。
デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)
直近3ヶ月以内に重版がかかった新シリーズの第1巻から選ぶ
直近3ヶ月以内に重版がかかった作品は、絞り込みは容易です。毎月30~50タイトルくらい(あるいはもっと!)完全新作が生まれていくなかで、重版の日の目が見られるタイトルはごく限られているからです。2016年10月現在で探すと、たとえばこのような作品が条件にあてはまります。どれも2016年現在、市場で反響があったウケるライトノベルです。作家人生の第一歩に必ず役に立つ作品なので、1冊選んで読んでみましょう。
魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った? (MF文庫J)
自分の直感で決めた自由な1冊から選ぶ
これは例示しても意味がないですね。それでもどうしても決められないという方のために、いくつか考え方のヒントを。
- いちばん心に残っている1冊
- いちばん人にすすめたくなった1冊
- いちばん泣けた1冊
- いちばんマネしやすそうな1冊
- いちばんツッコミどころのある1冊
- いちばんあらすじだけで興味がひかれる1冊
- いちばんなんだか分からないけど気になる1冊
などなど。
どんな本でもいいですが、自分のなかで「いちばん」と呼ぶにふさわしい、とがった特徴のある作品を「最初の3冊」に加えるのがおすすめです。
最初の3冊を選んだら
いかがでしたでしょうか?お気に入りの3冊は決まりましたか?ゼロからはじめて初心者を脱出するのに必要な選択です。納得いくまで選びましょう。うまく決定できましたら、続いてその3冊をどのように執筆に活かすか、具体的に解説します。